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2018 年度 研究成果報告書

鉄過剰が免疫機能に及ぼす影響の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09874
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 血液内科学
研究機関大阪大学

研究代表者

江副 幸子  大阪大学, 医学系研究科, 特任教授 (90379173)

研究分担者 金倉 譲  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20177489)
織谷 健司  大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (70324762)
水木 満佐央  大阪大学, 医学部附属病院, 准教授 (80283761)
藤田 二郎  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (90608720)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード鉄過剰 / 免疫機能 / GVHD
研究成果の概要

頻回の輸血による鉄過剰は、造血幹細胞移植後のGHDや骨髄異形成症候群をはじめとする自己免疫疾患に影響を及ぼすことが示されてきた。本研究では、in vitroにおけるnaive T細胞からの分化過程において鉄負荷はIL-6やIL-21の産生を通じてTh17>Tregへの誘導を促進することで免疫を有意に増強することを示した。また、GVHDモデルマウスや腸炎モデルマウスにおいて鉄負荷がTh17の腸粘膜への浸潤を通じて腸炎を悪化させていることを示した。すなわち、鉄過剰状態は、免疫機能を増強することで様々な免疫疾患の病態に関わっていることが示唆された。

自由記述の分野

血液内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

鉄の過剰状態が人体の様々な機能に影響することは知られているが、免疫機能に対する影響は明らかにされていない。本研究では鉄負荷がTreg/Th17バランスに影響を及ぼすことを示したが、これらは自己免疫に大きく関わっていることが知られている。骨髄異形成症候群(MDS)では頻回の輸血が必要であり、鉄の過剰が貧血だけでなく、骨髄異形成症候群の病態そのものに影響しているのであれば、鉄負荷のコントロールの重要性はさらに増す。一方、造血幹細胞移植後の様々な合併症は複雑で原因究明が困難であるが、鉄負荷の軽減することにより移植後のGVHDを軽減することができれば移植の成績の改善につながる。

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公開日: 2020-03-30  

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