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2018 年度 研究成果報告書

新規線維芽細胞サブセットを標的とした関節リウマチ治療法開発への挑戦

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09889
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 膠原病・アレルギー内科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

溝口 史高  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (60510360)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード関節リウマチ / 線維芽細胞 / 滑膜組織
研究成果の概要

これまで私たちは関節リウマチ(RA)の病態において重要な役割を担う滑膜線維芽細胞が、機能的に異なる複数のサブセットから構成され、その中でCD34-THY1+という細胞表面分子の発現によって同定されるサブセットが増生し、病態に関与している事を明らかにしてきた。本研究では、これらのサブセットの機能の違いを詳細に解析し、CD34-THY1+サブセットは組織傷害に寄与し、更にCD34+サブセットは滑膜組織での炎症を引き起こす主要細胞としてRAの病態に関与していることを明らかにした。更に、サブセット間で発現レベルが異なる遺伝子に着目し、病的な線維芽細胞サブセットの増生や機能を調節する遺伝子を同定した。

自由記述の分野

膠原病・リウマチ内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、RA関連滑膜線維芽細胞サブセットの機能や増生を抑えることを作用機序とする、新たな治療戦略の開発へとつながることが期待される。このような治療は既存の治療薬によっても改善が得られない患者や、合併症のために治療が困難な患者への選択肢として、RA診療の抱える課題の克服へとつながることが期待される。
更に、線維芽細胞は間質性肺炎や肝硬変、慢性腎不全など数多くの炎症性疾患や慢性の臓器障害をきたす疾患において重要な役割を担うことが知られており、線維芽細胞による疾患制御という新たな領域を切り開く成果になると考えられる。

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公開日: 2020-03-30  

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