全身性エリテマトーデス(SLE) においてスフィンゴシン1 リン酸受容体1 (S1PR1)の発現低下を示唆する報告がある。我々は、SLE の代表的モデルマウスMRL/lpr マウス脾臓由来T 細胞において、S1pr1 の発現を抑制するmicroRNA223-3p(miR223)の発現亢進を確認した。miR223 ノックアウトB6/MRLマウスを作成し解析したところ、末梢リンパ節CD4+T細胞中のearly apoptosis細胞の割合と、脾臓中のCD19+細胞、CD19+CD138+細胞及びCD138+細胞数が有意に上昇していることを確認し、SLEの病態改善に寄与している可能性が示唆された。
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