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2018 年度 研究成果報告書

中枢神経ループス患者髄液中のサイトカインを規定する因子に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09901
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 膠原病・アレルギー内科学
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

藤井 隆夫  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (70255462)

研究協力者 石郷岡 望  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード全身性エリテマトーデス / 抗核抗体 / サイトカイン / 中枢神経症状
研究成果の概要

中枢神経障害を有する全身性エリテマトーデス(NPSLE)では脳脊髄液(CSF)中に自己抗体が併存することが多い。われわれは、抗NR2抗体と抗U1RNP抗体との相加効果を検討した。CSF-抗NR2抗体陽性はCSF-IL-6上昇と相関したが、CSF-抗U1RNP抗体陽性はI直接的な関係はなかった。しかし両抗体が同時に存在する患者(DP)では抗NR2抗体単独陽性(aNR2)患者より、CSF-IL-6はさらに高濃度になっていた。したがって、CSF-抗U1RNP抗体は、直接的に脳障害を起こす可能性は低いが、抗NR2抗体の直接的な病原性を強めている可能性がある。

自由記述の分野

リウマチ・膠原病分野

研究成果の学術的意義や社会的意義

膠原病の代表的疾患である全身性エリテマトーデスではしばしば脳の炎症を引き起こし、生命予後に影響を与える。この病態(NPSLE)は極めて重症と考えられ、そりよい治療法の開発が望まれるが、世界的にもガイドラインが整備されているとは言いがたい。本研究で、NPSLE患者の症状と深く関連するとされる脳脊髄液(CSF)中の液性因子がいかなる自己抗体と関連するかを明確にした。専門施設においてCSFは比較的容易に採取できるため、その自己抗体の検査を行うことでいかなる液性因子をターゲットとして治療すればよいかについて示唆に富む結果が得られたため、近日中に論文発表する予定である。

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公開日: 2020-03-30  

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