膠原病の代表的疾患である全身性エリテマトーデスではしばしば脳の炎症を引き起こし、生命予後に影響を与える。この病態(NPSLE)は極めて重症と考えられ、そりよい治療法の開発が望まれるが、世界的にもガイドラインが整備されているとは言いがたい。本研究で、NPSLE患者の症状と深く関連するとされる脳脊髄液(CSF)中の液性因子がいかなる自己抗体と関連するかを明確にした。専門施設においてCSFは比較的容易に採取できるため、その自己抗体の検査を行うことでいかなる液性因子をターゲットとして治療すればよいかについて示唆に富む結果が得られたため、近日中に論文発表する予定である。
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