関節リウマチ(RA)はいまだ原因が完全には解明されていない根治の難しい関節炎疾患である。RAにおけるエピジェネティクス制御異常の全体像を明らかにするために、RAの滑膜線維芽細胞(SFs)においてクロマチン構造と転写因子の相互作用による遺伝子転写異常の機構を調べた。ヒストン修飾の状態をChIP-seq法により検討する事により、RASFsのクロマチン構造の解析を行った。次に、FAIRE-seq法によりオープン・クロマチンな状態である転写制御領域の同定を行った。この転写制御領域に存在する転写因子モチーフの解析を行い、RASFs特異的な転写因子としてSOX11を見いだした。
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