関節リウマチ(RA)の動物モデルにおいては、関節炎を誘導後に関節炎原性のヘルパーT(Th)細胞サブセットであるTh17細胞分化のマスター転写因子RORγtを発現したFoxp3+制御性T細胞がリンパ節内、および関節炎発症後の関節局所において増加しており、さらにこれらを欠損したFoxp3-cre・RORγtflox/flox(cKO)マウスにおいてコントロールマウスと比較して関節炎が有意に増悪することを明らかにした。またRA患者末梢血でもこれらのサブセットの増加を確認した。以上の結果からRORγt+Foxp3+制御性T細胞は関節炎の発症制御において重要な役割を果たしている可能性が示唆された。
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