研究課題
基盤研究(C)
イネ科花粉症に罹患した患者の中には、小麦製品を摂取して蕁麻疹などのアレルギー症状をきたす人がいます。この研究では、イネ科花粉症に合併した小麦アレルギー患者の血清を用いて、小麦中の原因アレルゲンを探索した結果、peroxidase Iと同定されました。そこでPeroxidase Iを利用した抗原特異的IgE検査を確立し、種々の食物アレルギー患者で調査したところ、イネ科花粉症に合併する小麦アレルギー患者を感度50%、特異度100%の精度で診断できることがわかりました。
皮膚アレルギー
本研究にて確立されたperoxidase I特異的IgE検査は、イネ科花粉症にみられる小麦アレルギーの診断に有用です。今後、保険適用されれば、一般医療施設で小麦アレルギーの診断精度が時向上することになります。