ヒトCD16陽性単球は活性型IL-1βの分泌能が高かった。高疾患活動性の関節リウマチ(RA)ではLPS刺激後の末梢血単球からの活性型IL-1βの分泌が健常人と比較して高く、RAではCD16陽性単球が増加していることがその要因と考えられた。IL-1β分泌抑制因子を検討した。コルヒチンは高濃度でLPS刺激単球からのIL-1β分泌を抑制した。ヒドロキシクロロキンもLPS刺激単球からのIL-1β分泌を抑制した。単球の細胞質成分の細胞外への放出はなく、細胞死もみられなかった。従って単球からの活性型IL-1β分泌はマクロファージのpyroptosisとは異なる経路を介していると考えられた。
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