研究課題/領域番号 |
16K09942
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感染症内科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
西村 知泰 慶應義塾大学, 保健管理センター(日吉), 講師 (90348649)
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研究分担者 |
長谷川 直樹 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (20198724)
下田 将之 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70383734)
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研究協力者 |
杉浦 悠毅
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 非結核性抗酸菌症 / 肺MAC症 |
研究成果の概要 |
肺非結核性抗酸菌(NTM)症の肺Mycobacterium avium complex (MAC)症の病態解明のため、菌細胞壁脂質であるglycopeptidolipid (GPL)に対する宿主免疫応答、ならびにGPLの病原性を検討した。MAC菌体からGPLを抽出し、質量分析により、GPLの分子構造を解析した。更に、ヒトマクロファージやマウスを用いたMAC感染実験より、GPLが肺MAC症の病態に関与していることが推測された。
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自由記述の分野 |
感染症
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本において、肺NTM症の罹患率は増加の一途をたどっており、肺NTM症の内、肺MAC症が約90%を占めている。しかし、肺MAC症はその病態において依然不明な点が多い、診断が困難かつ、難治性の慢性呼吸器感染症である。本研究で、菌細胞壁脂質であるGPLの肺MAC症の病態への関与が示唆されたことから、今後、GPLに着目した精度の高い検査法や治療効果の高い薬物が開発され、より良い肺MAC症診療が可能になることが期待される。
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