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2018 年度 実績報告書

慢性肉芽腫症マウスを用いたPEG-DAO酵素補充療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K09972
研究機関宮崎大学

研究代表者

布井 博幸  宮崎大学, 医学部, 研究員 (50218260)

研究分担者 前田 浩  崇城大学, DDS研究所, 特任教授 (90004613) [辞退]
松倉 誠  崇城大学, 薬学部, 教授 (70238997)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードCGDマウス / PEG-DAO酵素補充療法 / カンジダ死菌誘発性肺炎 / D型アミノ酸
研究実績の概要

慢性肉芽腫症(CGD)は活性酸素産性能の欠損により、激しい感染症を繰り返す疾患である。これまで、骨髄移植や遺伝子治療が試みられていたが、まだ多くの問題を残している。我々は、この問題を解決すべく、PEG-DAOを用いた酵素補充療法を考案し、CGD患者好中球を用いたin vitroでの有用性を確認していた。しかし、in vivoでのPEG-DAOの効果が確認されていなかった。
この研究では、慢性肉芽腫症マウス(gp91phox欠損マウス)を用いたin vivo肺炎モデルを確立し、
同時に新規に作成した真菌由来のPEG-DAOの生化学的解析と薬理動態解析を行い、最適な効果を発揮する条件を検討した。その上で、カンジダ死菌吸入後、どのタイミングでPEG-DAOとD-アミノ酸投与が効果を判定するのに良いのか、3種類のプロトコールを試みた。
具体的研究成果としては以下のようであった。1)PEG-DAOの生化学的解析と薬理動態解析を行い、D-prolineとD-phenylalanineに対する各々のVmaxおよびKm値を確認し、生体内半減期が30-40時間とかなり長いことを確認した。 2)カンジダ死菌をCGDマウス吸入させるin vivo肺炎モデル作成では、カンジダ死菌吸入後9日または4日後でも同様に体重減少が得られたが、実験2、3では、PEG-DAOの投与は早期の反応が認められる4日目とした。3)D-phenylalanineのKm値がD-prolineの約1/20であることから、D-prolineをD-phenylalanineに変更して第3回目の実験を行い、D-Prolineを用いた実験1、2と同等または安定した結果がが得られた。以上の結果より、PEG-fDAOはカンジダ死菌用いたin vivo肺炎モデル実験でも、有用であることを確認できた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Necrotizing Ulcer After BCG Vaccination in a Girl With Leukocyte-adhesion Deficiency Type 1.2018

    • 著者名/発表者名
      Kurosawa H, Mizukami T, Nunoi H, Kato M, Sato Y, Okuya M, Fukushima K, Katsuyama Y, Arisaka O.
    • 雑誌名

      J Pediatr Hematol Oncol.

      巻: 49(1) ページ: 62-66

    • DOI

      10.1097/MPH.0000000000000853.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A hot-spot mutation in CDC42 (p.Tyr64Cys) and novel phenotypes in the third patient with Takenouchi-Kosaki syndrome.2018

    • 著者名/発表者名
      Motokawa M, Watanabe S, Nakatomi A, Kondoh T, Matsumoto T, Morifuji K, Sawada H, Nishimura T, Nunoi H, Yoshiura KI, Moriuchi H, Dateki S.
    • 雑誌名

      J Hum Genet

      巻: 63(3) ページ: 387-390

    • DOI

      10.1038/s10038-017-0396-5.

    • 査読あり

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公開日: 2022-12-28  

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