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2018 年度 研究成果報告書

インスリン様成長因子とその結合蛋白の異常に起因する成長ホルモン不応症の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09989
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 小児科学
研究機関鳥取大学

研究代表者

神崎 晋  鳥取大学, 医学部, 教授 (90224873)

研究分担者 岡田 晋一  鳥取大学, 医学部, 准教授 (50343281)
研究協力者 鞁嶋 有紀  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードIGF不応症 / SGA性低身長症 / インスリン様成長因子 / IGF受容体異常症 / インスリン受容体基質1 / IRS1 / acid labile substance / ALS
研究成果の概要

SGA性低身長の女児(発端者)と正常身長の父親にIGFALS遺伝子に点変異(p.Arg229His)をヘテロ接合体で、発端者とSGA性低身長の姉と母に、IRS1遺伝子に部分欠失(p.Ser685_Ser686del)をヘテロ結合体で見出した。
①変異IGFALS遺伝子を導入した細胞は、野生型よりもALS産生量が低く、②変異IRSl遺伝子を導入した細胞では、IRS1発現が野生型よりも低く、AKTリン酸化も野生型よりも弱かった。
変異IRSl遺伝子はIGF-1R系の異常としてSGA性低身長の原因と思われる。変異IGFALS遺伝子は正常身長の父親にも認められており病的意義はないと考えた。

自由記述の分野

小児内分泌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

体内発育遅延(SGA)性低身長症に対するGH治療が開始されたが、GH治療の効果が乏しい症例も存在する。SGAの原因の大半は胎内での栄養不良状態に起因しているが、IGF KOマウスがSGAを示したことから、IGF系の異常もSGA性低身長の原因となることが明らかになっている。
私たちはIGF受容体異常症でSGA性低身長となった症例を報告してきたが、今回はGH治療が不応であったSGA性低身長症の女児にIGF受容体の下流に存在するIRS1に変異を見出し、それがSGA性低身長の原因となっていることを明らかにした。
IRS1異常はGH治療に抵抗するSGA性低身長症の新しい病因である。

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公開日: 2020-03-30  

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