Steroidogenic acute regulatory protein (StAR)の異常で生ずる先天性リポイド副腎過形成症(LCAH)の病態解明に寄与しうる以下の三つの成果を得た。 ① StARを欠損したステロイドホルモン産生細胞株、タモキシフェン投与でStARを欠損するマウスを作成し、LCAHの病態を二つの手法で再現した。② StAR非依存性のステロイドホルモン産生が存在し、cAMPに制御され、コレステロールエステル (CE)蓄積により二次的に障害されることを示した。③ CE蓄積による二次的なStAR非依存性経路の障害がNR5A1の発現低下と関連することを示した。
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