研究課題
基盤研究(C)
(1)「生化学診断が困難な原発性副腎皮質機能低下症」の63例中54例で遺伝子変異を同定した(STAR 19例、NR0B1 20例、SAMD9 8例、AAAS 3例、NNT 2例、MC2R 1例、CDK N1C 1例)。各単一遺伝子疾患の臨床的特徴について検討した成果を学術雑誌に受理された。(2)先天性副腎低形成症3例で遺伝子A 内に微細欠失を同定した。遺伝子A安定発現株を用いたin vitro機能解析で、欠失型は、野生型よりもβカテニン産生能が低下した。
小児内分泌
本邦おける「生化学診断が困難な原発性副腎皮質機能低下症」の分子基盤および各単一遺伝子疾患の臨床的特徴を明らかとした。さらに先天性副腎低形成症の新規責任遺伝子を発見し、その分子機構がWnt-βカテニンシグナル系の低下であることを明らかにする。最終的にはヒトの副腎発生分化におけるWnt-βカテニンシグナル系の意義を解明することが目標である。