リンパ管奇形の中に紡錘型細胞を持つ予後不良な新しい疾患がある。これらの疾患は、まだ不明な点が多く、研究が必要である。我々はこれらの疾患患者の病態を解明するため、遺伝学的解析及び、サイトカイン、細胞解析を行った。サイトカインについては、8つのバイオマーカー候補が検出され国際誌に報告した(Pediatric Blood Cancer)。またエクソーム解析を用い、NRAS遺伝子変異を同定した。さらにNRASに着目したcell free DNA解析や、細胞増殖、血管新生の研究も行い、NRAS遺伝子変異が病態に関わる可能性が示唆された。
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