研究課題/領域番号 |
16K10035
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
宮地 充 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40584983)
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研究分担者 |
細井 創 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20238744)
家原 知子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20285266)
土屋 邦彦 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90381938)
菊地 顕 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (40453104)
柳生 茂希 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10572547)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 横紋筋肉腫 / microRNA / liquid biopsy / 血清 / 髄液 |
研究実績の概要 |
我々は筋特異的に発現するmicroRNAであるmiR-206を用いた横紋筋肉腫の新規血清、髄液診断法を開発した。これは、腫瘍に発現しているmicroRNAが、腫瘍から分泌され、血液、髄液に移行することを利用したものである。日本横紋筋肉腫研究グループ(JRSG)では、平成28年以降に開始される全リスク群の次期臨床試験において、血清、髄液中のmiR-206を測定し、①血清miR-206の発現(診断時、治療に伴う変化)と予後の相関、②髄液miR-206の発現(傍髄膜原発例の診断時)と中枢神経再発頻度の相関、に関する解析を行う。本研究では、現在のリスク分類に血清・髄液miR-206の発現を加えることの意義を明らかにし、血清・髄液miR-206の発現に基づいた横紋筋肉腫の新規治療戦略の構築を行うことを目的とする。今年度の検討として、I. デジタルPCRを用いた血清・髄液miR-206定量の基礎検討、II. 前向き研究のための血清、髄液検体の収集、リアルタイムPCR法による定量を行った。I. のデジタルPCRを用いた血清・髄液miR-206定量については、既存検体を用いて、デジタルPCRを用いた定量法の確立を目指した。リアルタイムPCR法による定量との相関が不十分であり、来年度の課題である。前向き研究のための検体の収集、定量については、今年度は低リスク群のみの開始であったため、登録例が一例のみであり、解析検体は1検体のみであった。今後、臨床試験の進行により検体集積が期待される。検体集積が終了し、観察期間が終了した段階で、定量結果について、血清については無イベント生存との相関を、髄液については後の中枢神経再発との相関を検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
デジタルPCRでの定量についてリアルタイムPCR法と十分に相関した結果が得られなかったこと、臨床検体でのmicroRNA定量については、1例の定量にとどまったことより、やや遅れている、とした。
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今後の研究の推進方策 |
デジタルPCRでの定量と、リアルタイム法での定量が相関するように検討を継続する。症例登録については、今後、中間リスク、高リスク群の臨床試験が開始され、症例登録の増加が期待される。
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