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2018 年度 研究成果報告書

インフルエンザウイルスの自己・非自己区別とその応用による新薬開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16K10047
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 小児科学
研究機関久留米大学

研究代表者

柏木 孝仁  久留米大学, 医学部, 准教授 (70320158)

研究分担者 原 好勇  久留米大学, 医学部, 准教授 (40309753)
渡邊 浩  久留米大学, 医学部, 教授 (90295080)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードインフルエンザウイルス / RNAポリメラーゼ / 阻害薬 / 抗ウイルス薬
研究成果の概要

インフルエンザウイルスの持つPAやPB2タンパク質を断片化すると、ウイルスを特異的に阻害できる事を見出し、特にPAの断片について阻害メカニズムの解析を行った。阻害活性を有する最小の断片はN末端から188アミノ酸であり、この最小断片にエンドヌクレアーゼ活性が存在することが確認できた。またエンドヌクレアーゼ活性を喪失させる変異体では、ウイルスに対する阻害活性がなく、断片のエンドヌクレアーゼが何かしらの核酸を介して、ウイルスを特異的に阻害していることが推測された。しかしながら断片のターゲットとなりうる核酸を見つけることができず今後のさらなるメカニズムの研究が必要とされる。

自由記述の分野

ウイルス学

研究成果の学術的意義や社会的意義

宿主細胞内におけるウイルスの特異的な活動とそのメカニズムを解明することは、ウイルスに対して、特異性が高くかつ副反応の少ない安全な薬剤開発に直結し、社会的意義が高い。我々の注目するウイルスによる自己認識のメカニズムは未だ不明な点が多く、開拓すべき、また調査すべき項目が多く残されている。多くのウイルスは僅かなタンパク質で活動しているため、それぞれのタンパク質が多機能性を有していることが多く、これまでに知られている機能以外にも様々な機能を有している事が推測される。ウイルスによるウイルスの阻害という我々の研究は、多くの点で発展途上であり多くの課題があるが、新しい抗ウイルス薬開発への道筋を示している。

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公開日: 2020-03-30  

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