研究課題/領域番号 |
16K10048
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
吉兼 由佳子 福岡大学, 医学部, 講師 (00449927)
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研究分担者 |
原岡 誠司 福岡大学, 医学部, 講師 (40251053)
古賀 允久 福岡大学, 薬学部, 助教 (60570801)
長 環 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (90131870)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 川崎病モデルマウス / カンジダアルビカンス / 大動脈基部血管炎 / 冠動脈起始部血管炎 / IgG / Fab / Fc |
研究実績の概要 |
{計画1}①川崎病汎血管炎モデルとしてカンジダアルビカンスアルカリ抽出液を作成し、4週齢雄マウスの腹腔内に投与した。血管炎の所見は97℃群で0/5匹、87℃群で4/5匹で得られた。また蛋白含量640μg群で、投与開始2日目に3/5匹が死亡した。430μg群では1/5匹、320μg群では0/5匹死亡した。320μg群でも4週後の大動脈基部および冠動脈起始部組織周囲の炎症細胞浸潤が得られた。よって87℃で熱処理を行い、蛋白含量が320μg/mouseになるように菌体量を調整した抽出液で実験を行っていくこととした。②現行ガンマグロブリン(IgG)30mg(1g/kg)をday1,3,5で腹腔内投与を行なったところ、IgG群で大動脈基部および冠動脈起始部組織周囲の炎症細胞浸潤が得られたマウスはコントロール群に比し優位に少なかった(IgG群0/5匹vsコントロール群5/5匹)。 {計画2}同様にIgG 30mgと等モルのFabを5匹ずつday1,3,5に投与し、4週後大動脈基部組織を観察した。炎症細胞浸潤が見られたのは5匹中2匹だった。 {計画3}同様にIgG 30mgと等モルのFcを5匹ずつday1,3,5に投与し、4週後大動脈基部サンプルの包埋を終えたところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画1のモデルマウス作成の確立に時間を要したが、その後の実験は予想通りの結果が得られ、順調に進んでいるところである。
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今後の研究の推進方策 |
計画3における組織解析を速やかに行う。予想通りの結果が得られれば計画4へ、得られなければ、Fcの投与量を見直す実験を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
未支払いの物品費が3月中旬以降に判明したため、今年度支払った。
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