小児特発性ステロイド感受性ネフローゼ症候群に対する転写因子STAT5Bの関与・役割を解明し、本症の病態解明に寄与する知見を得て、その発症予防・治療薬の開発を促進させることを目的とする。 材料:小児ISSNS罹患児の、PhaseA1…ステロイド治療開始前ネフローゼ期、PhaseA2…ステロイド治療終了後寛解期の、末梢血単核球ペア検体を用いた。方法:抗ヒトSTAT5B抗体を用いてChIP-seq法を行った。 結果は、PhaseA1に、統計学的優位さをもって増加または減少する、結合部位を検出した。これらのうち、血管透過性、細胞・液性免疫、脂質代謝に関与する遺伝子結合部位を複数検出した。
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