初発の炎症性腸疾患患児22例(Crohn病:CD 10例、潰瘍性大腸炎:UC 12例)と正常対照延べ24例の大腸内視鏡検査中に、CDでは回腸末端、UCではS状結腸、正常対照では両部位の粘膜を生検採取した。real time-PCRにて、ガレクチン9の発現を解析し、正常対照群と比較してCDでは有意に高値であった(p=0.009)が、UCでは有意差はなかった(p=0.244)。免疫組織染色ではガレクチン9陽性細胞はCDにおいて粘膜下層に多く存在し、UCと正常対照群では多くなかった。ガレクチン9と結合するTim3は各群で差はなかった。単核球細胞培養については実施したものの良好な結果を得られなかった。
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