ARTによる出生児は急速に増加している。本研究ではデータベースから妊娠方法別に入院総数、在胎週数別患者数、出生体重別患者数、単胎・多胎別入院数、先天異常の患者数とそれぞれの転機を調査し、年次による変化を解析し、ARTが新生児医療に及ぼす影響につき検討した。いずれの年次もARTによる出生児は2割を占めていた。ARTによる多胎は減少していたが入院したARTによる出生児の40%は多胎であった。ART児では人工呼吸器管理を要する例が多かったが統計学的有意差はなかった。 また先天異常を持つARTからの出生児において遺伝学的検索も行ったが特定の集積は確認されなかった。
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