研究課題
難治性HIEへの治療戦略として、豊かな神経生物学的可塑性を誘起し神経回路再編等を促す包括介入治療法開発を目指し、発達診断法およびライフイベントの影響を可視化する技術の開発を試みた。乳仔期マーモセットの行動を記録し信号処理により発達日齢依存的に変動する因子の探索を行った。また、併行して、NICU臨床における応用試作技術の同様な探索を行った。比較行動学的な検討を行った結果、体表温度のリズム性が認められ始めており、若齢ほどリズム性が曖昧である可能性が示唆された。また、哺乳・養育に係わるなど社会イベント依存的な変動の可能性が定量的変動として示唆された。利用したセンサー技術および信号処理技術の有用性を、今後、検証して行く予定である。当該年度は、これらの国際学会報告活動にも注力した。国際ストレス行動学会アジア地域会議(山口)の主催を行い、約100名の参加者を得た。また、国際霊長類学会(ナイロビ)でマーモセット・シンポジウムにおける講演を行った。生体分子動態を伴う認知・精神などの人間特有な高次神経機能研究において、霊長類における比較検証は必須であることを同意する一方、国際的にいっそう高まる倫理的配慮に関して、先端研究者らと徹底して議論を行い、国際研究者間・同領域における均衡点を共有することの重要性が再確認された。
すべて 2018
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 8件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件)
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