研究課題
帝京大学病院産婦人科に通院している妊婦25名を対象とし、書面による同意を得た上で妊婦自身の手によってFMAMレコーダーを用い夜間睡眠中の胎動を以下のように記録した。(FMAM recorderの原理)振動を高感度に検出できる静電容量型加速度センサーという検出器を使用している。2個のセンサーがコードによってFMAM recorder 本体と接続している。1個のセンサーを妊婦の腹壁に両面テープで固定する。このセンサーによって、胎動によって生じる腹壁の振動を感知する。しかし、母体の動き自体も腹壁を振動させてしまう。妊婦に一定時間の静止を指示し測定することも可能であるが、長時間の測定では負担が大きいため、実際には母体の動きが少ない睡眠中に行われる。しかし、睡眠中にも母体の動きがあるため、これを除外するため、もうひとつのセンサーを母体の大腿部に装し、母体の動きを感知する。母体が動かないのに腹壁が振動したときに胎動があったと判定する。(胎動の記録)妊婦はFMAM recorder の使用法の説明を受け、自宅に持ち帰った。就寝前に胎動センサーを腹部、母体動用センサーを大腿部に両面テープで装着し、本体のスイッチを入れて就寝し、朝、起床した時点でスイッチを切った。次回の妊婦健診時にデータが記録されたMMC カードを持参し、データは産科外来でコンピューターに入力された。妊娠28 週以降、原則、週に1回胎動を記録した。(記録の計測)入力されたデータは申請者らが専門家の協力を得てこれまでに開発、改良してきた自動解析プログラムを使用し、さらに若干のマニュアルによる修正を加えて、計測された。
2: おおむね順調に進展している
方法論は確立しており、ほぼ計画通りに進行している。
症例をさらに多く集める必要がある。
研究に参加する妊婦が当初の期待より少なかったため
より積極的に研究に協力して頂く妊婦を募集する。
すべて 2017 2016 その他
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)
J Matern Fetal Neonatal Med
巻: 30 ページ: 475-478
10.1080/14767058.2016.1175424
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