次年度使用額が生じた理由 |
実験の中心となる培養細胞を新規樹立する必要性が乗じたため、本来予定していた実験の一部が中断されているため。 この問題に関しては、既にIRBの承認を得て多指症患者手術時の余剰手掌皮膚を提供してもらうことができるようになった。既に一症例より余剰皮膚の提供を受けることができたため、既報論文を参照にして器官培養を行うことに成功している。今後は、その後各部位ごとの初代培養細胞を分離するために細胞のsortingを行い、部位ごとのsingle cell lineの分離および培養をすすめる。cell lineが確保されたのち、現在中断している(1)TLN-58によるヒト角化細胞及びエクリン汗由来細胞への影響の検討を再開する。その後は実験計画書に従い、(2)TLN-58 processingに対する責任proteinaseが皮膚角化細胞及びエクリン汗腺由来細胞(NCL-SG3)に及ぼす影響及び細胞毒性の検討、(3)責任proteinaseに対するproteinase inhibitorの決定へと実験をすすめる。 支出予定:マウス購入・維持;300, リコンビナント蛋白作成;200, ウエスタンブロット試薬; 100, 培養細胞関連試薬;300, RT-PCR及びrealtimePCR関連試薬;100, ELISAキット; 100(千円)
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