研究課題
基盤研究(C)
薬疹患者の診療において、原因薬剤の特定は重要であるが、危険を伴う薬剤再投与試験以外には、十分に感度が高く簡便な検査法がない。薬剤特異的T細胞の頻度は、患者の末梢血液中にわずかであり、その細胞分裂やサイトカイン産生を検出することは、困難な場合が多い。本研究は、T細胞をあらかじめ活性化・増殖させてから、薬剤に対する反応をみることで、従来の薬剤誘発リンパ球刺激試験にかわる、次世代のリンパ球刺激試験を開発した。
皮膚科学
あらかじめ活性化・増殖した薬剤特異的T細胞によるIFN-γの産生や活性化を検出することで、より感度の高いin vitroの検査法が確立できたことにより、薬疹の原因薬剤特定の検査法としての臨床応用が期待できる。