線維化におけるTGF-β情報伝達の関与についての研究

2018 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 16K10165
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 皮膚科学
• 研究機関: 熊本大学
• 研究代表者: 尹 浩信 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (20282634)
• 研究期間 (年度): 2016-04-01 – 2019-03-31
• キーワード: 遺伝子 / 細胞・組織 / シグナル伝達

研究成果の概要

線維化の代表的疾患である全身性強皮症の皮膚組織と培養線維芽細胞、integrin αVβ5 stable　transfectant、TSP-1 stable transfectantを用いて DNA microarry 法にて過剰発現/発現低下する分子を同定した。micro RNA array によって過剰発現/発現低下するmicro RNAを同定した。これらのmicro RNA の機能を正常皮膚線維化細胞に導入して検討した。
線維芽細胞特異的 TSP－1 transgenic mouseを確立し、皮膚、肺、肝を病理組織学的に検討し、phenotypeの解析を行っている。

自由記述の分野

皮膚科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

線維化の機序は未だ明らかでなく、線維化の治療も未だ確立せず、本邦においても、世界中でも多くの方が線維化を伴う疾患に罹患し、苦しみ、また結果として死を迎えている。線維化は、TGFβおよびTGFβ情報伝達の関与が考えられているが、その詳細は明らかではない。本研究により、線維化に対するTGFβ情報伝達の関与が詳細に明らかになれば、線維化治療のターゲット明らかになり、線維化治療法の開発が進み、学術的にも社会的にも大きなインパクトがある。