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2017 年度 実施状況報告書

ゲノム解析による円形脱毛症疾患感受性遺伝子同定の試み(第3段)

研究課題

研究課題/領域番号 16K10177
研究機関順天堂大学

研究代表者

池田 志斈  順天堂大学, 医学部, 教授 (40193198)

研究分担者 岡 晃  東海大学, 医学部, 助手 (80384866)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード円形脱毛症 / ゲノム解析 / 次世代シークエンス / ゲノム編集 / モデルマウス
研究実績の概要

マイクロサテライトマーカーを用いたゲノム解析で、円形脱毛症(AA)の疾患感受性遺伝子の局在をHLA-Cの近傍に同定した。
その後同部位の4Mbの部分につき、次世代シークエンサーを用いて5つのリスクハプロタイプと7つの非リスクハプロタイプの解析を行い、非リスクハプロタイプには無く、リスクハプロタイプに共通するnon-synosymous single nucleotide variant(NSSNV)が1つだけ検出された。
本NSSNVを、crisper/cas 9法にてマウスにゲノム編集を行ったところ、約50%のマウスにAAに類似した表現型が観察された。
現在は本NSSNVが見られた遺伝子のノックアウトマウスを作成中であり、また本NSSNVを含むマウスとヒトの毛包や皮膚における種々の遺伝子発現をマイクロアレ―を用いて解析し、正常マウスやヒトと比較する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

リスクハプロタイプに共通するnon-synosymous single nucleotide variant(NSSNV)が1つだけ検出されたので、本NSSNVがAAの疾患感受性遺伝子であることが遺伝統計学的には疑いの無いものであったが、その他に証明する方法が見当たらなっかった。ところが近年開発されたcrisper/cas 9法にてマウスに本NSSNVを導入することが可能となり、その結果AAに類似した表現型が観察されたことにより、本NSSNVがAAの疾患感受性遺伝子であることを証明し得た。

今後の研究の推進方策

1)本NSSNVが見られた遺伝子のノックアウトマウスを作成することにより、本NSSNVが疾患感受性遺伝子のバリアントであることを更に証明する。
2)本NSSNVを含むマウスとヒトの毛包や皮膚における種々の遺伝子発現をマイクロアレ―を用いて解析し、正常マウスやヒトと比較する。

次年度使用額が生じた理由

次年度のマイクロアレ―購入費に充てるため

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公開日: 2019-12-27  

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