研究課題/領域番号 |
16K10181
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究 |
研究代表者 |
佐藤 貴浩 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 皮膚科学, 教授 (30235361)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 痒疹 / 痒み / ERK / アロネーシス |
研究実績の概要 |
ERK2およびERK5を中枢神経、末梢神経においてノックアウトしたマウスを用いてヒスタミンをはじめとする起物質に対する掻破行動を評価中。合わせてアロネーシスへの関与を検討中である。また慢性接触皮膚炎での掻破行動も観察を試みている。
71名の痒疹患者を結節性痒疹、多形慢性痒疹、亜急性痒疹、分類不能型の4型にわけ、その臨床的な背景や治療経過などを分析した。患者年齢は60-70歳に多くまた男性に多いことが示された。ただし結節性痒疹は他の病型に比して幅広い年齢層に分布しており特異な傾向がある。一方、血清TRAC値は好酸球数は分類不能型において他型より有意に高いことが明らかになった。
痒疹患者および健常人の血中オピオイドやLysophosphatidic acid (LPA)ないしautotaxinの測定のため現在血清サンプルを収集中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
順調に進展しているが、結論を導くにはさらに多くのデータ蓄積が必要な状況にある。
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今後の研究の推進方策 |
マウス掻破行動、アロネーシスにおけるERKの関与につきさらにデータを積み重ねる。
痒疹患者のオピオイド、LPAの測定を今後予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
ノックアウトマウス発育状況などのため予定引匹数の実験遂行に届いていない。また患者サンプル収集に時間を要していることから血清オピオイド、LPA測定を今年度施行しなかったことなどによる。
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次年度使用額の使用計画 |
今後、マウス実験の遂行やヒト痒疹サンプルの各種解析のため使用する予定。
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