(1)患者群では低栄養により脳の広い領域が容積低下を来すことを確認し、自己身体像についての不満と関連する領域を特定した。また、低体重の影響がなくても患者群では容積が低下している脳領域を見出した。(2)慢性ストレスへの耐性との関連が疑われる生理活性物質(IL-18)について、患者群では血中濃度が低下し、体格指数との相関関係が健常者とは異なることを明らかにした。(3)一般学生にアンケート形式の調査を行っても、摂食障害を早期発見することはできないことを実証した。(4)低栄養患者の栄養療法の際に生じる肝障害について治療因子との関連を検討し、治療手技の合理化を行った。
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