研究実績の概要 |
小動物用MRI装置 (MRmini SA、1.5T 、DSファーマバイオメディカル、徳島文理大学に設置) を用いて、撮像条件の設定(TR (ms),TE (ms), Flip angle (º), FOV (mm2), Matrix, Thickness (mm), Slices, NEX, Resolution (mm))をまず行い、ADモデルマウスのT1強調画像(T1WI)及び T2強調画像(T2WI)の撮像を行った(伊藤が担当)。MRI撮像は、2%イソフルラン(エスカイン®)吸入麻酔下で行い、体温を37℃に保持するため、温水パッドによる体温制御装置を用いた。 BBB 不透過のガドテリドール (プロハンス®, Gd-HP-DO3A) を用い、ガトリニウム増強 MRI (GdEMRI) 手法により BBB の時空間的変化を観察する。Gd-HP-DO3Aは、Bolus iv投与を行った。また、Gd-HP-DO3A(T1WI撮像で検出可能)の準物を用いて、MRI装置においてキャリブレーションを行った(伊藤が担当)。 ADモデルマウスとして、徳島文理大学で継代されているAPP/PS2 Tgマウス(PS2N141I x APP(swe))を用いた。すでに準備段階から本ADモデルマウスを使用している(今井が担当)。 画像解析 (RealiaPro, サイバネットシステム)を用いて、空間的な解析を行った。ガドテリドールの濃度と信号強度はほぼ直線関係にあることから、BBB透過性変化の程度を半定量的にとらえることが可能であり、ガドテリドールの脳内分布を明確にするために、画像解析ソフトRealiaPro(サイバネットシステム)を用いて、T1画像をカラー化し、ガドテリドール投与前のT1画像と融合させた画像を作成した(中村、今井が担当)。
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