研究課題/領域番号 |
16K10217
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
鬼塚 俊明 九州大学, 医学研究院, 准教授 (00398059)
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研究協力者 |
中村 一太
平野 羊嗣
平野 昭吾
平河 則明
久我 弘典
中西 翔一郎
髙橋 潤一
北島 和俊
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 統合失調症 / 双極性障害 / うつ病 / 神経振動 |
研究成果の概要 |
誘発auditory steady-state response (ASSR)は主に抑制性の神経機能を反映し、自発ガンマ活動は主に興奮性の神経機能を反映していると考えられている。 全頭型脳磁計を用いて統合失調症54名、双極性障害32名、うつ病22名、健常者62名のASSRを記録し、解析を行った。本研究の結果からは、統合失調症では、興奮性・抑制性神経機能のバランスの障害が顕著で、双極性障害はその程度が軽いが統合失調症に近いパターンであり、うつ病は興奮性・抑制性神経機能のバランスの観点からは、健常者に近いと思われた。
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自由記述の分野 |
精神医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、精神疾患を興奮性・抑制性神経機能という観点から、再分類できると思われる。統合失調症では、興奮性・抑制性神経機能のバランスの障害が顕著で、双極性障害はその程度が軽いが統合失調症に近いパターンであり、うつ病は興奮性・抑制性神経機能のバランスの観点からは、健常者に近い。将来的に、客観的診断の補助としてこの研究成果が役立つ可能性がある。
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