研究成果の概要 |
本研究の目的は、音に対する情動反応調節の脳内機構を解明することであった。そのためにまず、二音弁別学習の実験系を構築し、音刺激の違いによって恐怖反応と安心行動という相反する情動反応のいずれかが誘発されることを明らかにした。この知見は、情動制御メカニズムの研究を進展させていく上で広く利用できる行動モデルとなり得るため、最終年度(2019年度)に論文発表を行った(Takemoto & Song, 2019, Lern Mem)。この実験系を用いて、自閉症スペクトラムのマウスモデルであるBTBR T+tf/Jマウスにおける弁別情動反応の異常を発見し学会発表を行った。
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