研究課題/領域番号 |
16K10222
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
仲秋 秀太郎 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (80315879)
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研究分担者 |
三村 將 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (00190728)
宮田 淳 京都大学, 医学研究科, 講師 (90549099)
川口 彰子 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (20632699)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 認知症 / 精神症状 / 脳画像 / QOL |
研究実績の概要 |
背景と目的:認知症に併発する精神症状により、介護者と患者の生活の質(Quality of life:QOL)が低下するので、その神経基盤の解明は重要な課題である。しかしながら、精神症状は多彩であり、認知症の疾患別にその出現パターンは異なる。そこで、本研究では多種類の脳画像を用いて、1 認知症に併発する精神症状の神経基盤、2 精神症状と密接な関連のあるQOLの神経基盤の二点を明らかにし、認知症の精神症状とQOLに関連する神経ネットワーク障害の差異を、認知症の疾患別に比較検討するのが目的である。 方法:認知症患者をリクルートし、検査を施行する。目標症例数は、各疾患で40例程度に設定する(Probable AD 40例、レビー小体型認知症 40例、前頭側頭型認知症40例)。 以下の検査を実施する。1 臨床症状と高次脳機能の評価 認知症臨床に熟練した専門医がNPI(精神症状の評価)やQOL-AD(QOLの評価)を施行。MMSEと前頭葉検査Frontal Assessment Battery (FAB) などの高次脳機能検査は心理士が施行する。2 頭部MRIの画像 頭部MRIのデータ収集には、3テスラのMRIを用いて、安静仰臥の状態で、全脳をカバーする三次元収集T1強調画像、相異なる25方向から拡散強調傾斜磁場(motion probing gradient: MPG)をかけた詳細な拡散テンソル画像を行う。撮影画像は、DICOM画像ファイルとしてハードディスクに保存し、ワークステーションで解析を行う。3 患者及び介護者の状況 心理社会的背景の把握のために、患者の背後情報と主介護者の役割、介護状況なども把握しておく。 結果:QOLの因子分析を行い、3因子を同定した。脳画像に関しては、脳血流SPECTやMRIにより、妄想やQOLの神経基盤の解析を行うためリクルートを行い、一部は解析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
患者のリクルート状況が一部進んでいない。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度以降もひきつづき調査を継続し、患者リクルートを進めていき、データベースを構築する。
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次年度使用額が生じた理由 |
患者リクルートに遅れが生じているので、資料準備・整理等のための人件費や消耗品、研究に関する打ち合わせの旅費や学会参加費などを翌年度に繰り越すことにした。研究補助のための人件費や患者リクルートの準備やデータ解析のためのソフトや消耗品、及び 研究に関する打ち合わせの旅費や学会参加費などに使用する予定である。
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