研究課題/領域番号 |
16K10235
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
高野 晴成 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院, 医長 (30348792)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | PET / アルツハイマー病 / タウ / ドーパミン |
研究実績の概要 |
アルツハイマー型認知症患者を対象にpositron emissiono tomography(PET)を用い、タウ蛋白蓄積量を[F-18]THK5351をプローブとして、ドーパミンD2/D3受容体を[C-11]racloprideをプローブとして評価する。同時に頭部MRIと神経心理検査を含む臨床症状を評価する。患者群には精神病症状や抑うつ症状などの精神症状を持つ患者も組み入れ、症状と画像所見との関連をみる。また、年齢・性別を合わせた健常者に対してもPET検査や頭部MRI検査、神経心理検査を施行し、患者群と比較する。 平成28年度は院内に認知症疾患医療センターが設置され、専門外来として診療・臨床研究の体制が強化された。[F-18]THK5351に関しては既に臨床研究が行われており、racloprideの原末から当院のサクロトロンを利用して[C-11]racloprideを合成できることを確認した。[C-11]racloprideに関しては近々にPET薬剤委員会に申請する。その上で本研究を当センター内の倫理委員会に申請すべく準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
他の臨床研究との兼ね合いでPET薬剤委員会への申請、臨床研究の倫理指針の改定およびそれに応じた当センターでの対応などのため倫理委員会への申請が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
当院の認知症診療・研究体制が平成28年度から以前に比べて格段に整備・強化されつつある。研究が開始になれば、当該研究のリクルート体制を早急に確立する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究実施が遅れているため、物品費と謝金の使用が繰り越しになっている。
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次年度使用額の使用計画 |
研究開始と共に使用される。
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