2017 年度実施状況報告書

アルツハイマー病のドーパミン神経伝達と脳内タウ蛋白蓄積量に関するPET研究

研究課題

研究課題/領域番号	16K10235
研究機関	国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター
研究代表者	高野晴成国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 脳病態統合イメージングセンター, 部長 (30348792)
研究期間 (年度)	2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード	PET / アルツハイマー型認知症 / タウ
研究実績の概要	アルツハイマー型認知症患者、健常者を対象にpositron emission tomography (PET)と頭部magnetic resonance imaging (MRI)を行う。PETではF-18 THK-5351を用いてタウの蓄積を評価する。MRIでは脳構造を評価する。患者群には精神症状を持つ者も含める。MRI、PETのデータと神経心理検査（mini-mental state examination, MMSE; neuropsychiatric inventory, NPI）などの臨床情報との関連を検討する。現在、AD患者および健常者のF-18 THK5351 PET、MRIのデータを集積中である。当施設内の環境の変化および国内の臨床研究に関するごく最近の環境の変化により、当初の予定から遅れているが、現実的に対応可能な範囲に項目・症例を絞って研究を進めていく。特に、今後は精神症状のある患者のリクルートを強化する。
現在までの達成度 (区分)	現在までの達成度 (区分) 4: 遅れている理由自身の異動および当該研究部門の人的体制の変化、それに伴うスケジュールの大幅な変更・検査の一時休止を余儀なくされた。その結果として、当初予定していたドーパミン系PETの準備を進めていたが、現実的に施行困難になった。さらに、臨床研究法など臨床研究環境の急激な変化もあり、今後は検査項目を絞って現実的な対応をしていく。
今後の研究の推進方策	PET部門の人的体制を再整備し、特に精神症状がある症例のリクルートを強化する。最終的にF-18 THK-5351 PETとMRI中心の画像解析を行い、臨床評価との関連を含めて検討する。
次年度使用額が生じた理由	研究実施の遅れにより、支出に関しても遅れが出ている。最終年度では研究実施に伴い、支出が増える予定である。