研究課題/領域番号 |
16K10240
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大室 則幸 東北大学, 大学病院, 助教 (60632601)
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研究分担者 |
松本 和紀 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (40301056)
桂 雅宏 東北大学, 大学病院, 助教 (50535151)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 精神病発症リスク状態 / ARMS / 早期精神病 / 認知機能 / 神経心理学 / 転帰予測 |
研究実績の概要 |
平成30年6月21日から6月23日まで神戸で開催された第114回日本精神神経学会学術総会に参加し、早期精神病の転帰予測と関連する情報を入手することができた。また、平成30年10月7日から10月10日までアメリカのボストンで開催された国際早期精神病協会主催の国際学会(IEPA 11)に参加し、精神病発症リスク状態や初回エピソード精神病において認められやすい認知障害や機能障害の詳細についてや、精神病発症リスク状態や初回エピソード精神病の短期・長期フォローアップ研究の実際の手法、縦断的なデータの解析手法について学び、転帰予測のための手法について、具体的な情報を入手することができた。本研究では、当初、簡便な認知機能評価法として、英国の会社が商標権を有するタブレット型パソコンを用いて行う予定であったが、当初の予定通りに課題が使用ができなかったため、既存の認知機能課題である統合失調症認知機能評価尺度(BACS: Brief Assessment of Cognition in Schizophrenia)をやウィスコンシン・カード配列テストを用いて認知機能の評価を行った。平成30年度は、前年度に引き続き、精神病発症リスク状態5例、初回エピソード精神病2例に対し、ベースライン評価を行い、合計して精神病発症リスク状態10例、初回エピソード精神病5例が研究にリクルートされた。このうち、平成30年度中に精神病発症リスク状態5例について、6か月後の縦断評価をすることができた。さらに精神病発症リスク状態1例において、12か月後の評価を実施することができた。初回エピソード精神病の症例については、脱落が多く、1例についてのみ12か月後の縦断評価をすることができた。縦断データが得られた症例が少なく、統計解析を行うには不十分であったため、症例ごとにデータを一覧としてまとめた。
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