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2017 年度 実施状況報告書

認知機能と脳画像、遺伝子の統合的解析による強迫性障害のエンドフェノタイプの解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K10253
研究機関九州大学

研究代表者

村山 桂太郎  九州大学, 大学病院, 助教 (20645981)

研究分担者 中尾 智博  九州大学, 大学病院, 講師 (50423554)
樋渡 昭雄  九州大学, 大学病院, 助教 (30444855)
光安 博志  九州大学, 大学病院, 特別教員 (00533176)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードエンドフェノタイプ / 強迫性障害
研究実績の概要

九州大学病院精神科内の行動療法研究室専門外来および入院病棟にて治療中の強迫性障害:OCD(Obsessive-Compulsive Disorder)患者のうち、一定期間向精神薬の内服をしていない、15歳から65歳までの対象年齢の方に対して研究へのリクルート活動を実施している。研究開始から現在までで、38名の患者が研究に参加した。研究に参加した方の第一度近親者に対しても同様にリクルートを行い、現時点で10名の同意を得ることができている。また並行して健常対照群のリクルート、研究評価も実施しており、現時点で34名が研究に参加した。前頭葉機能を中心とした神経心理機能検査と、強迫症状、抑うつ症状、不安症状などの臨床的評価を実施し、また放射線科の協力の下で3テスラMRI撮像装置を用いて脳構造画像(voxel-based morphometry, diffusion-tensor imaging)、脳機能画像(arterial-spin labeling, resting-state fMRI)を撮像している。今後はより対象者を増やし、当初の目標人数であった、各群30名以上を目指し、目標例数のデータが集まり次第、脳画像解析および神経心理機能検査による比較を行い、患者群および第一度近親者群に共通する精神症状発症の基礎となる生物学的な神経基盤を探る目的で、当初設定していた仮説の検証を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

患者群、健常対照群については、3年間で各30名の目標症例数を設定していたが、両群ともに現時点で30名以上データを取得することができていること、また現時点で集積した臨床情報、および画像解析の下準備も進めることができており、おおむね順調であると思われる

今後の研究の推進方策

引き続き行動療法専門外来および入院患者において、研究参加の被験者を募集し、研究への導入、実施を行っていく。今年度は特に第一度近親者のリクルートに力を入れたい。得られた臨床情報、脳画像データなどは各群30名の目標症例数を達成後に、結果の解析を実施し、得られた結果について学会、論文などで報告する予定である。

次年度使用額が生じた理由

(理由)健常対照群,第一度近親者のリクルートが予定よりもわずかに遅れてしまい、その分の謝金として使用予定だった金額分で差額が生じてしまった。
(使用計画)当初予定していた被験者への謝金のクオカードへの支出として使用することで、来年度以降に差額は解消する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 強迫性障害における実行機能障害2017

    • 著者名/発表者名
      豊見山泰史、村山桂太郞、中尾智博
    • 学会等名
      第10回日本不安症学会学術大会

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公開日: 2018-12-17  

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