研究課題/領域番号 |
16K10261
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
西村 勝治 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (60218188)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 臓器移植 / レシピエント / 心理社会的評価 |
研究実績の概要 |
1. 移植先進諸外国のレシピエントの心理社会的評価の系統的レビュー 移植先進諸外国における臓器移植レシピエント候補者に対する心理社会的評価に関する文献・ガイドラインをドナー種別(生体・死体)、臓器(心臓・腎臓・肝臓)の別を問わず、収集した。評価者・評価時期・評価項目・評価方法・予後予測・事後評価について整理し、同時に臓器横断的な共通要素と、臓器特異的要素の有無を整理した。現在、この成果をまとめ、論文化している。 2. 国内におけるレシピエントの心理社会的評価の整理と問題点の抽出 国内における現行の心理社会的評価法を整理し、問題の所在を明らかにすることを目的に、国内移植実施施設において実施されている心理社会的評価方法(各施設で使用している評価ツールを含む)と、そこで生じている問題についてのヒアリングを実施するために準備中である。対象施設は2013年実施の全移植施設(心臓9施設、肝臓22施設、腎臓126施設)のうち、研究代表者が委員長を務める、日本総合病院精神医学会の臓器移植関連委員会のワーキンググループに所属する全国17移植施設の精神科医・レシピエント移植コーディネーター・臨床心理士等のメンバーが所属する心臓5施設、肝臓10施設、腎臓12施設程度を予定している。施設ごとあるいは職種ごとにフォーカスグループインタビューを行い、評価者・評価時期・評価項目・評価方法・予後予測・事後評価・評価者が感じている問題点について整理する予定である。特に先行研究において指摘されている以下のアドヒアランス不良のリスク要因に留意する:若年者、ソーシャルサポートの不足(家族の脆弱性)、不十分な理解力・意思決定能力、過去のアドヒアランス不良歴、精神障害、パーソナリティ障害の既往、現在症(アルコール・物質使用障害を含む)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
2つ目の課題である「国内におけるレシピエントの心理社会的評価の整理と問題点の抽出」に関して、対象施設を増やすために、上記ワーキンググループ以外の施設にも打診している。
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次年度使用額が生じた理由 |
すでに20万円の前倒し支払い請求をしていたが、人件費・謝金が予定より少ない額にとどまったため、次年度使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度の人件費・謝金に充てる予定である。
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