研究課題/領域番号 |
16K10292
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
佐々木 信人 岩手医科大学, 医学部, 講師 (50382601)
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研究分担者 |
水野 昌宣 岩手医科大学, 医学部, 特任講師 (70382603)
佐々木 真理 岩手医科大学, 医歯薬総合研究所, 教授 (80205864)
及川 侑芳 岩手医科大学, 医学部, 任期付助教 (40781563)
中村 豊 岩手医科大学, 医学部, 准教授 (60328614) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 神経ベーチェット病 / 慢性神経ベーチェット病 / 脳微小血管病変 |
研究実績の概要 |
今年度はベーチェット病患者さん3例7TMRI画像を撮像した。急性期症例1例 中枢進行病病変先行型が1例、中枢神経withoutBD症例1例であった。急性期症例は眼球運動障害を認めこれまでの報告と異なっていたが、髄液IL-6が高く、メトトレキサート治療併用し症状は改善し髄液IL-6も低下を認めた確定診断例であった。MRIでは小脳萎縮および一部に無症候性脳病変を認めた。 若年型パーキンソンまたは若年性アルツハイマー病疑いで神経内科入院した。3Tand7T頭部MRIで小脳萎縮を認め、髄液IL-6が高値であった。他の神経疾患が否定的であったことから口内炎のみであったが、神経ベーチェット病先行型としてメトトレキサート治療を開始して認知機能の改善を認めた。これまでの症例を含めて確定診断には頭部MRIの小脳萎縮を超える所見は得られなかった。共通して認められた所見は無症候性の白質病変であった。健常人にくらべ無症候性の白質病変が年齢に比べ多い印象があった。 小脳病変の早期病変は得られなかった。初年度に撮像した症例に関して再度撮影し脳面積の比較した(3TMRI)が変化は3年間では得られなかった。また3TMRIとの比較をしたが7TMRI画像で検出される画像と同様であった。微細な血管病変については優位な印象があるが臨床症状との関連性を含めると統計的な有意差はなかった。今回慢性型についてステロイドパルス療法前後で治療前後で撮像したが変化がなく、慢性型ではステロイド反応性が画像上も低いことも確認できた。
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