研究成果の概要 |
我々は乳癌の術前化学療法において、時間分解拡散光スペクトロスコピーイメージング装置(TRS)を用いて、治療前、1-3サイクル後に腫瘍ヘモグロビン濃度(tHb,μM)を計測し、その減少率が大きい治療反応群は非反応群と比較して、病理学的完全奏効率が高かった。 ブロードバンドなセンシング技術を採用することで、マルチパラメトリックな組織代謝パラメータの測定装置(以下 TRS-21-6W)の開発をした。TRS-21-6Wによる乳がん病変部と正常組織を比較したところ、腫瘍では正常組織に比べてtHbや水分量 (Water,%)が多く、脂肪量(Lipid,%)が低いなど特徴を有した。
|