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2017 年度 実施状況報告書

ASLを用いた頭頸部扁平上皮癌に対する放射線治療の治療効果予測

研究課題

研究課題/領域番号 16K10309
研究機関岐阜大学

研究代表者

加藤 博基  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (70377670)

研究分担者 水田 啓介  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (10190638)
青木 光広  岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (30283302)
田中 秀和  岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (30509782)
松尾 政之  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (40377669)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードMRI / 放射線治療 / 治療効果予測 / IVIM / DKI
研究実績の概要

平成28年度中にpseudo-continuous arterial spin labeling(pASL)のパラメータ設定・調整を終え,専用の解析ソフトでtumor blood flow(TBF)が計測できるようになった.このため,平成28年度末(2017年1月)から本研究の研究対象(頭頸部扁平上皮癌の放射線治療前)の患者に対して本研究の説明を行ってきたが,平成29年度末(2018年3月末)までに同意した頭頸部扁平上皮癌の患者はわずか4名であった.当院では未治療の頭頸部扁平上皮癌に対して放射線治療を行う頻度が低く,平成29年度中に同意患者の少なさに危機感を覚えたため,下記の通りに研究内容を変更することにした.
当院では産婦人科により婦人科癌(子宮頸癌・子宮体癌・卵巣癌)を多く診療しているため,対象疾患を頭頸部扁平上皮癌から子宮頸癌に変更した.子宮頸癌は扁平上皮癌が占める割合が多く,頭頸部扁平上皮癌と同様に放射線感受性が高い腫瘍である.子宮頸癌が存在する骨盤内ではarterial spin labeling(ASL)およびdynamic-contrast enhanced(DCE)perfusionを撮像して腫瘍の血流を評価することが難しいため,撮像シーケンスを①intravoxel incoherent motion(IVIM),②diffusion kurtosis imaging(DKI)の2シーケンスに絞った.そして当初の計画通り,それぞれの患者に対して①治療前,②20Gy終了時点,③40Gy終了時点の3回のMRIを撮像することにした.平成29年度末(2018年3月末)までに本研究に同意された子宮頸癌の患者は22名であり,順調に症例数を増やしている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

対象疾患の変更,撮像シーケンスの変更はあったものの,平成29年度末(2018年3月末)までに順調に症例数が増えており,平成30年度中に研究結果を発表できそうである.

今後の研究の推進方策

もう少し症例数が増えた段階で(目標は30症例),IVIMからD,D*,f,DKIからKといったパラメータを算出して,どのパラメータが子宮頸癌の早期治療効果予測に有用であるかを検討すると同時に,20Gy時点での超早期治療効果予測が可能であるかを検討する.

次年度使用額が生じた理由

平成29年度中に本研究の初期結果を学会報告する予定であったが,症例数の登録が進まず,対象疾患を変更することになった.対象疾患を変更してからは順調に症例数が増えており,平成30年度には本研究の研究成果を学会報告する予定である.

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公開日: 2018-12-17  

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