研究課題/領域番号 |
16K10342
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
塚本 憲史 群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (10292583)
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研究分担者 |
横濱 章彦 群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (40323365)
三井 健揮 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (80420181) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | アミノ酸トランスポーター / 免疫組織化学染色 / FAMT-PET / 悪性リンパ腫 / リアルタイムPCR |
研究実績の概要 |
リンパ腫細胞株(CTB-1、TL-2、SLVL、OCI-Ly2、OCI-Ly7)におけるアミノ酸トランスポーターLAT1、CD98のmRNA発現量を、CD19抗体でnegative selectionした末梢血単核球をコントロールとして、リアルタイムPCR法で確認した。現在、リンパ腫症例の臨床検体を用いて、その遺伝子発現量を同法で検討している。 これと並行して、リンパ腫臨床検体におけるLAT1、CD98の蛋白レベルでの発現を、免疫組織化学染色で検討した。免疫染色条件の設定に時間がかかったが、Indolentリンパ腫、Aggressiveリンパ腫それぞれ10、20例行っており、病理医とReviewを行なう予定である。また、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(Diffuse large B-cell lymphoma:DLBCL)50例で、CD10、MUM-1、BCL-6の免疫組織化学染色を行ない、Germinal center B-cell(GCB)タイプ、Activated B-cell(ABC)タイプを同定した。 アミノ酸代謝を応用したFAMT-PETは、倫理指針変更に伴うプロトコール修正が必要となり、そのIRB申請、承認手続きを行なったこと、また、器械の入れ替え作業があり、数か月間検査実施患者数を制限していたため、研究用にPET検査を実施できなかった。器械の入れ替えが終了したので、新年度から順次患者のリクルートを進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
免疫組織化学染色の条件設定に時間が取られたのと、研究室の引越しのため、予定より遅れている。 また、PET器械入れ替えのため、PET検査実施数に制限がかかったため、研究目的で行うPET検査は実施できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
免疫組織化学染色の条件が整ったので、今後は比較的スムーズに進むものと予想している。 また、器械の入れ替えが終わったので、FAMT-PET検査の患者リクルートに努める。
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次年度使用額が生じた理由 |
免疫組織化学染色の条件設定に遅れが生じたため、今年度は免疫染色がなかなか進まなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
免疫組織化学染色を行なう症例数を増やすとともに、Cell stockまたはOCTとして検体を保存してある検体のリアルタイムPCRで、遺伝子発現量の定量を行なう。
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