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2016 年度 実施状況報告書

低酸素細胞を有する原発性肺癌に対する動体追跡放射線治療の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K10378
研究機関北海道大学

研究代表者

井上 哲也  北海道大学, 大学病院, 助教 (10431363)

研究分担者 榊原 純 (小西純)  北海道大学, 大学病院, 講師 (50374278)
志賀 哲  北海道大学, 医学研究科, 准教授 (80374495)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード低酸素イメージング / 体幹部定位放射線治療 / FMISO
研究実績の概要

「低酸素細胞を有する原発性肺癌に対する動体追跡放射線治療の研究」を継続中である。患者リクルートが順調に進んでおり、予後因子解析を施行した。

動体追跡定位放射線治療を施行したステージⅠの非小細胞肺癌の患者23人、年齢中央値は83歳、腫瘍サイズの中央値は22mm、定位照射線量は40-48Gy/4frであった。全員照射前にFDG-PET/CTとFMISO-PET/CTを施行した。低酸素腫瘍の割合は10/23で43%であった。再発症例は4例存在し、4例ともFMISO-PET/CTで有意な集積を認めていた。FMISO陽性・陰性での再発割合は、4/10・0/13であり、p=0.01とFMISO陽性の群が有意に再発率が高い結果であった。一方、FDG陽性・陰性での再発割合は、4/14・0/9であり、p=0.08と有意ではなかった。

早期原発性肺癌に対するFMISO-PET/CTはFDG-PET/CTよりも予後予測因子として有用な可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通り、2016年度にてFMISO-PET/CTによる予後予測因子解析は行なうことができた。このまま計画通り研究を進めていきたい。

今後の研究の推進方策

今後はさらに症例集積を伸ばして、データの更新を行う予定である。また今後は予後不良の可能性のある、FMISO-PET/CT陽性の症例に対して、動体追跡定位放射線治療や動体追跡陽子線治療による線量増加試験の考案を進めていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

海外学会への発表は2017年度に行なう予定となり、旅費などが余剰した。

次年度使用額の使用計画

海外学会への旅費などに充当する予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 18F-fluoromisonidazole PET/CT for stage I non-small cell lung cancer treated by stereotactic body radiotherapy2016

    • 著者名/発表者名
      井上哲也、岡本祥三、渡邊史郎、安田耕一、加藤徳雄、原田慶一、志賀哲、玉木長良、白土博樹
    • 学会等名
      第75回日本医学放射線学会総会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(横浜市)
    • 年月日
      2016-04-14 – 2016-04-17

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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