研究実績の概要 |
DWA-VMAT 照射による限局性前立腺癌に対する、SIBプランではない通常のプランによる加療を継続し、H31年3月までに寡分割照射で加療した14例を含み累計113例を加療した。現在まで、Grade 3以上の急性期および晩期有害事象の発生はない。また、前基盤研究C(H24-27:24591838)において実施した低・中リスク前立腺癌に対する54Gy/15fr.の寡分割強度変調放射線治療のパイロット臨床試験の最終結果を論文にまとめて報告した(Nakamura K, Ikeda I, Inokuchi H, Takayama K, Inoue T, Kamba T, Ogawa O, Hiraoka M, Mizowaki T. A pilot study of highly hypofractionated intensity-modulated radiation therapy over 3 weeks for localized prostate cancer. J Radiat Res. 1;59(5):656-663, 2018. doi: 10.1093/jrr/rry060)。 前基盤研究C で開発した54Gy/15分割の寡分割定位IMRT治療計画プロトコールをベースとし、高リスク前立腺癌の主腫瘍部分に対して57Gy15分割の線量増加を行う「高リスク前立腺癌に対する腫瘍内ブースト併用高度寡分割ダイナミックウェーブアーク照射の安全性評価のためのパイロット臨床試験」計画書を確定し、院内倫理委員会の承認を2018年7月12日に得て(承認番号:C1388)、症例登録を開始した。2019年3月31日までに8例の登録を完了した。
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