研究課題
前基盤研究C で開発した低~中リスク前立腺癌に対する54Gy/15分割の寡分割定位IMRT治療計画プロトコールをベースとし、高リスク前立腺癌を対象として、前立腺全体には54Gy/15分割を投与しつつ、MRIで同定される主腫瘍部分に対しては57Gy15分割の同時線量増加を行う「高リスク前立腺癌に対する腫瘍内ブースト併用高度寡分割ダイナミックウェーブアーク照射の安全性評価のためのパイロット臨床試験」(京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院医の倫理委員会承認番号:C1388)への症例登録と登録患者のフォローアップを継続した。令和1年度(2019/4/1-2020/3/31)は、新たに11例を登録し、累計登録患者数は19例となった。現在までにPSA再発を含む再発例はなく、2度以上の急性期および晩期有害事象が発生した症例はなかった。モニタリングにおいても特に不適合例等の問題は指摘されず、本臨床試験は順調に進行していると考えられた。予定登録数は25例であり、残りの6例は、令和2年度上半期中に登録を完了できる見込みである。また、本臨床試験のプロトコール確定に際して実施した、前立腺癌に対する腫瘍内ブースト併用高度寡分割ダイナミックウェーブアーク照射に関する治療計画検討を「Hypofractionated intensity-modulated radiation therapy for localized prostate cancer with a simultaneous integrated boost to intraprostatic lesions: A planning study」として論文化し、peer review誌へ投稿した。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件、 招待講演 5件)
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