研究課題/領域番号 |
16K10392
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 (2017-2021) 大阪大学 (2016) |
研究代表者 |
吉岡 靖生 公益財団法人がん研究会, 有明病院 放射線治療部, 部長 (30379242)
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研究分担者 |
小川 和彦 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (40253984)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 放射線科学 / 放射線治療学 / 前立腺癌 / 小線源治療 / 高線量率組織内照射 |
研究成果の概要 |
予備研究であるシンガポールを含めた後ろ向き研究では3,000例を超える高線量率組織内照射の良好な成績を論文発表できた。本研究である多施設前向き臨床試験は、事務局の問題から国際共同試験は断念し、国内の主たる機関での多施設前向き臨床研究に切り替えた。 現状で100人の登録目標中90人を超えており、順調に登録終了の予定である。さらに当院では2回刺入の1回ごとに全身麻酔下に全ての処置が完結する方法を導入し、患者や病棟スタッフの本治療における負担の軽減に成功した。本研究に関して、国際共著3件を含む論文28件、国際学会6件を含む学会発表12件の成果を発表した。
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自由記述の分野 |
前立腺癌の放射線治療における小線源治療、特に高線量率組織内照射
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前立腺癌の根治的治療法には手術と放射線治療とがあり、放射線治療の中にもX線外照射、粒子線治療、永久挿入密封小線源治療、高線量率組織内照射がある。多数の治療法が存在する中、医師も患者もどの治療法が優れているのかはっきりしない状況である。本研究の対象である高線量率組織内照射は、上述の治療法の中で最も優れている可能性があるが、それを学術的に検証する必要があった。当初は国際臨床試験を企画したが、様々な理由で海外施設を含めることは困難であった。しかし、国内の代表的な機関による多施設共同前向き臨床試験を開始でき、患者登録が終了しつつある状況である。この結果は大いに期待される。
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