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2018 年度 研究成果報告書

癌細胞初代培養系(CTOS法)を用いた分化型腺癌の放射線耐性メカニズムの検討

研究課題

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研究課題/領域番号 16K10414
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 放射線科学
研究機関地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所)

研究代表者

遠藤 洋子  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 主任研究員 (20359300)

研究分担者 井上 正宏  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 特別研究員 (10342990)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード放射線感受性 / 分化型腺癌 / 三次元培養系 / 大腸癌
研究成果の概要

本研究は、三次元培養系CTOS(Cancer Tissue-Originated Spheroid)法を用いて、高分化型腺癌である大腸癌の放射線感受性と、分化/幹細胞性の関係を検討したものである。大腸癌CTOSの分化/幹細胞性は培養条件や機械的刺激によって大きく揺らぐこと、およびWntシグナルが高い状態にあるCTOSが放射線照射後の再増殖に寄与することを見出した。また、HDAC阻害剤は大腸癌CTOSの幹細胞性を低下させ、放射線感受性を増大させることを見出し、放射線増感剤として利用できる可能性が示唆された。

自由記述の分野

放射線腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

正常組織における分化/幹細胞の階層性が放射線感受性に与える影響は、トランスジェニックマウスを用いた研究で多く報告されている。しかし、大腸がんをはじめとする分化型腺癌の幹細胞性と放射線感受性に関しては、あまり研究されてこなかった。その理由のひとつとして、分化型腺癌の特徴を保持した実験系が存在しなかったことが挙げられる。今回、我々は三次元培養系CTOS法を用いて、大腸癌細胞の分化/幹細胞性が大きく揺らぐこと、その中でもWntシグナルが高い状態にある癌細胞が放射線耐性を示すことを見出した。CTOS法は、分化型腺癌を対象とした放射線増感剤の研究プラットフォームとなりうる。

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公開日: 2020-03-30  

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