研究課題/領域番号 |
16K10437
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪急性期・総合医療センター(臨床研究支援センター) (2018-2019) 福島県立医科大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
後藤 満一 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪急性期・総合医療センター(臨床研究支援センター), 大阪急性期・総合医療センター 総長, 総長 (50162160)
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研究分担者 |
丸橋 繁 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (20362725)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 医療の質の評価 / リスクモデル / 消化器外科 / 医療水準評価術式 / 術後合併症 / ACS-NSQIP / NCD / risk calculator |
研究成果の概要 |
これまでわが国の消化器がん手術の質に関して国際比較がなされたことはなかった。 本研究はNCDと米国のACS-NSQIPの2015年のデータをもちい、①肝切除及び膵頭十二指腸切除術における術前・術後合併症と術後死亡との関連性の有無、②NSQIPのriskcalculator の妥当性を検証し、がん医療の質向上にむけた方策を検討した。 ①では術前より術後合併症が術後死亡に大きく関与すること、②ではrisk calculatorそのままでは予測が難しいが、一定の統計的介入を導入することにより予測能は改善することが明らかとなった。
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自由記述の分野 |
消化器外科、肝・膵・膵島移植
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国と米国では、手術成績に関わる多くの因子が異なると思われる。年齢構成、健康に関わるライフスタイル(肥満やダイエット等)、手術そのもの、あるいは合併症が起きたときの対応や保険制度等も異なる。その中で、術後死亡に強く関わる因子は、術前因子よりも術後合併症の発生であることが明確になった。また、NSQIPのrisk calculatorではわが国の死亡イベントを高く予測した。この傾向は2011、2012年の集計結果(Medicine (Baltimore). 2015 Dec;94(49):e2194)でも観察されており、それを説明する原因因子の解析は今後の課題となった。
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