研究課題/領域番号 |
16K10440
|
研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
河地 茂行 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (80234079)
|
研究分担者 |
岩本 整 東京医科大学, 医学部, 講師 (00338831)
佐野 達 東京医科大学, 医学部, 助教 (00646870)
富田 晃一 東京医科大学, 医学部, 助教 (10647267)
片柳 創 東京医科大学, 医学部, 講師 (90317850)
千葉 斉一 東京医科大学, 医学部, 講師 (90348665)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | 高齢者 / 健康状態評価基準 / サルコペニア / InBody 770 / CAVI / SF-8 / 手術適応 |
研究実績の概要 |
本課題の採択後、当時稼働していたInBody S10を使って臨床研究の遂行を目論んだが、特定の診療科ブースに設置されており、当科の患者全ての測定を行なうのは困難であることが予想された。また、機器の老朽化も認め、多くの診療科からのInBody 使用の要望もあったことから、新規InBody を購入して、検査科に設置し、広く測定の門戸を拡げる必要性を痛感した。そのため、まず、2016年7月に施行された当院の1000万円以下の機器備品購入の募集に最新鋭機であるInBody 770を申請した。申請に当たって、当院の検査科、栄養科、腎臓内科、代謝内分泌内科、消化器内科と連携して応募し、無事に採択となった。 採択後、予算設定に際して値引き交渉などが行なわれたため、InBody 770の導入には時間がかかったが、2017年3月に機器の搬入が行なわれ、4月より稼働が可能な見込みとなったため、「新規高齢者健康状態評価基準の構築を目指した臨床研究」を立ち上げ、当院の医学研究倫理審査委員会に申請した。平成29年3月9日に審議が行なわれ、3月15日付けで医学研究倫理審査承認の結果を受けた(受付番号H-164)。 そこで、我々の診療科(消化器外科・移植外科)のメイン病棟にCAVI測定が可能の血圧脈波検査装置を購入し、SF-8のライセンス契約を行い、5月より実際の患者さんへの運用を開始した。運用にあたっては、当科の外来医師、外来看護師、外来クラーク、病棟のメディカルクラークへの説明会を数回施行して、協力を得た。また、InBody 770の測定には当院検査科の全面的なバックアップを受けている。現在65歳以上のすべての侵襲的な治療(手術、TACE、化学療法など)を受ける患者さんに対してデータを収集中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初使用可能と考えていたInBody S10が機器の設置場所の問題や、老朽化、検査を担当する人員などの問題で使用不能と判断し、新たに検査科にInBody 770を購入・設置することにしたため、その諸手続に相当の時間を要したため。また、病院の正式な検査機器としてInBody 770を導入したため、院内の電子カルテや、会計システムとの連動も不可欠で、システム構築に時間を要した。
|
今後の研究の推進方策 |
現在、大勢の患者さんに対して、新規高齢者健康状態評価基準の構築を目指した臨床研究を遂行するシステムが、様々な部門の協力を得て動き出しており、確実にデータ収集・蓄積が行なわれている。2年間のデータ収集を予定しているが、その間、3期程度にわけて中間解析を施行し、学会発表などを通じて、研究成果を発信していく予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
「新規高齢者健康状態評価基準の構築を目指した臨床研究」の開始が、InBody 770の新たな購入、導入を要した為に開始時期が大きく遅れたため。
|
次年度使用額の使用計画 |
CAVIを測定する血圧脈波検査装置の購入、SF-8のライセンス契約が次年度にずれこんだものの、その後は順調に研究が進んでいるので、平成29年度は予定通りの使用額になる見込みである。
|