研究成果の概要 |
マウス同種異系心臓移植モデルにおいて、冷阻血処理群(移植前4℃, 8時間保存)では即時移植群(移植前4℃, 0.5時間保存)と比べ移植グラフトの生着率が低下した。この冷阻血処理によるグラフト生着率の低下に関して、CX3CR1ノックアウト(KO)マウスをレシピエントとしたモデルもしくは抗フラクタルカイン(FKN)抗体を用いたFKN-CX3CR1シグナル遮断による影響を検討した結果、どちらも生着率の低下が改善された。これらの結果から、虚血再灌流障害後の拒絶反応にFKN-CX3CR1シグナルが関与していることが明らかとなり、またそれは抗FKN抗体投与により制御できる可能性が示唆された。
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