研究課題/領域番号 |
16K10442
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
川野 陽一 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50366671)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 肝細胞テロメア長 / 劇症肝不全 / APOLT / 予後予測 |
研究成果の概要 |
APOLT後にImmunosupressant(IS) free群(without IS群)のTelomer lengthは、ISの継続投与群(with IS群)より長い傾向であった。(without IS群:0.976 vs with IS群: 0.678、p = 0.075)HE標本の肝細胞残存率はwithout IS群で、5%以下 60%、10-20% 20%、70% 20%、with IS群で、5%以下が40%、10-20%が20%、70%が40%。Telomere lengthがAPOLT後の機能回復予測の定量的指標になり得る可能性が示唆された。現在、論文作成を行っている最中である。
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自由記述の分野 |
肝胆膵・移植外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
極めて高い死亡率を示す劇症肝不全は、莫大な治療費と内科的治療が不可な場合、肝移植が必要となる。理論的に理想的な肝移植である自己肝温存同所性部分肝移植(APOLT)は、高確率で温存した自己肝が再生し、免疫抑制療法からの離脱が可能となる。本研究は、自己温存肝細胞のテロメア長を組織Q-FISH法により測定し、その定量的指標により自己温存グラフトの予後予測を行い、劇症肝不全に対するAPOLTを効率よく施行可能とすることを目的とした。本研究により現在まで定量的指標は存していないAPOLTの機能回復予測の可能性が示唆され、経済効果にも、患者QOLにも理想的なAPOLTを本邦にて普及、発展させる礎となった。
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